藤原拓海、18歳男子高校生、秋名のハチロク
高橋涼介23歳、群馬大学医学部主席、赤城の白い彗星

こんな二人は峠で出会い、プロジェクトDで友好を深め
そしてプロジェクトが終了すると同時に入籍を果たした、
これはそんな二人の新婚さん日記である、


[新婚さんいらっしゃい]

 藤原拓海が涼介にいいくるめられるようにして同棲を始めたのが一週間前
だというのに拓海はすでに後悔しはじめていた
「涼介さんの馬鹿」
拓海は昼間だというのにベットでごろごろしながら旦那様の悪態をつく
ぷうっと膨れる拓海・・・可愛い
別に拓海は専業主婦になってしまったからベットでごろごろしている訳ではない
ごろごろは好きだが怠け者ではないのだ
だが起きれない
白い彗星のせいで
「あううう−っなんであの人あんなにすごいんだ?」
同棲を始めたときの高橋涼介の喜びようといったらそりゃあまあすさまじかった
FCでドリフトを連発してしまうくらいに
鼻歌を歌いながら細菌検査をする涼介はそれはもう無気味だった
まあそれはいい
そういうのは新婚さんなのだから当たり前
だけどいただけない新婚さんの常識もある
確かに新婚さんなんだから激しいのはそうなんだろうけれどこれでは拓海の体がついていけない
どんな走りでも理論でも涼介についていける拓海だが体力と性欲だけはさすがについていけなかった

 すさまじいのだ
 夜の生活が

 考えてみたら3日とあけずに会っていた時もすごかったが拓海が次の日配達だったり会社だったりするからセ−ブしてくれていた
その枷が外れた今
高橋涼介の本領発揮である
昨夜も泣き叫ぶ拓海を涼介は上から下から横から斜めから口に出せないようないやらしいこと満載
「あううっいけないっこのままでは」
拓海はたたない腰をさすりながらベットの中で悩んでしまう
「お弁当だって全然作ってない,あうう」
同棲を始めたとき,拓海は涼介の弁当を作る気満々であったのだがその夢はまだ2回しか叶えられていない
だって腰がたたなくてお弁当が作れないんだもん
朝の送り迎えも2回しかしていない
だって腰が立たなくて起きれないんだもん
「いかん,このままでは」
このままでは愛欲の虜,同棲の甘い罠に落ちてしまう
「今晩こそっ涼介さんにセ−ブしてもらおう」
今の拓海の野望はレベルが低い
ぎゅっと拳を握り締めて拓海は今宵の戦闘体勢に入った
「今夜は涼介さんの好きな肉じゃがにして,ご機嫌をとってお願いしてみよう」
今晩は勘弁してって