M.BUTTERFLY 7
涼介は触れてくれる
拓海は焦燥感で身を焦がす
涼介は抱いてくれない
飢餓感が拓海を苦しめる
早く,一刻も早く涼介のものになりたいのに,
永遠の束縛が欲しいのに涼介は拓海を抱いてくれない
それが拓海を困惑させる
拓海の全てを手に入れるためにどうしたらいいか,涼介はいつも考えていた
拓海の心も体も,拓海という存在全てが涼介の所有物であり,
涼介は拓海の唯一絶対の主人であると知らしめるにはどういう方法が効果的だろうか
「あっああぁっ涼介さんっああ」
二人きりの密室,拓海は涼介を欲しがってねだる
涼介は目を細めると拓海をを抱きしめてあげる
「拓海,俺が欲しい?」
「欲しいっりょうっほしいよぉ」
泣きじゃくりながら腰をすり付ける拓海が愛しい
涼介は拓海に決意を示せといった
拓海が涼介のものだという証を見せてくれれば涼介を 拓海にやろう
甘い囁き,誘惑に拓海は逆らえない
一週間後の夜半,拓海はハチロクで涼介に会いに前橋へ行った
「秋名がいいね,拓海のホ−ムコ−スだ」
涼介の指示で秋名へと向かう
人気のない秋名の峠の中腹でハチロクを止めた
羞恥で赤く染まっている拓海を観察しながら涼介が確認する
「ちゃんと出来た?見せてご覧」
拓海は俯きながらも震える手でジ−ンズの前を寛げる
「いい子だ,奇麗になって,まるで赤ちゃんみたいだね」
涼介の指先が,唇がゆっくりと拓海の膝の間に下りてきた
「これでもう誰にも拓海のここをを見せられないね」
満足げに涼介は奇麗に剃りとられたカ所に口付けを繰り返す
「ああ,本当に奇麗だ」
産毛すらないカ所に涼介の口付けの後が痛々しい
紅色に染まっている跡はどこか蝶の文様に似ていた
うっとりと涼介は自分だけの蝶を愛していく
「ああっ涼介さんっ早く,涼介さんのものにして」
拓海の声が遠くから聞こえる気がする
涼介は自分のものを引き摺り出すと拓海を抱きかかえるそのまま自分の上にまたがらせると一気に貫いた
「やあぁっいたいっあっあうっりょうっ」
拓海の体が奇麗にのけ反る
「痛いくらいのほうが思いが残っていいだろう,
これから拓海は毎日豆腐の配達をする度に思い出すんだよ,この車の中で,秋名で俺のものになったことを」
涼介の言葉に拓海は酔いしれる
「涼介さんっ俺のっおれの」
しきりに腰をゆらしながら涼介を受けとめる拓海
「これでもう拓海の主人は俺だけになったのだからね」幸福のあまり拓海は泣きじゃくる
「もうっ離さないで,ずっと」
涼介はうっとりと拓海の内壁を味わった
ようやく見つけて手に入れた
もう離さない
奇麗に奇麗にして
愛してあげる
end 2000年の春にさわやかな気分で書いた覚えが、、、
今読むととほほです