3日後,初めて拓海はそれを使った
風呂上がりのほてった体をベットに横たえて涼介から貰ったそれを指に乗せてみる
「あっ涼介さん」
恥ずかしいけれど今は誰も見ていないから
知っているのは涼介だけだから
拓海は涼介の指を思い出しながらそっと指で蕾をなぞってみた
「あぁっあんっあ」
強烈な快感が訪れた
一度触れてしまうと後戻りは出来ない
もう片方の手の人差指にもたっぷりとジェルを乗せると奥の感じるところに塗り込める
「ふぅっあっあんっりょうっりょうぅ」
声が漏れないように蒲団を口に噛ませて拓海は後ろから与えられる快感に蜜を垂らした
一度たがが外れてしまったらもう引き換えすことは出来ない
毎晩の儀式,涼介を思いながら蕾を慰める
「早くっはやく来て,俺を抱きしめて」
こんな指だけじゃ足りない
涼介の強い腕で抱きしめて,口づけて,束縛して欲しい
俺を離さないで
全てを奪って
次の10日後までが永遠のように感じられる
部屋に訪れた拓海を涼介はいつもの微笑みと共に迎え入れてくれた
「大分ほぐれているね,あれを使ったの?」
涼介の膝の上で大きく足を持ち上げられて拓海はそこを検分された
「だって,涼介さんが使えって」
「でもこんなに慣れるまで使っていいとは言っていないよ,教えて,拓海,この10日間のうち何日あれで慰めたの?」
答えたくないのに,そんな恥ずかしいことは言いたくないのに涼介に命令されると逆らえない
「・・・5日」
満足げに涼介は頷いた
「そんなに気持ち良かったの?それではもうあれは無くなってしまっただろう,新しいおもちゃをあげるからね」 涼介はそれだけ言うと拓海から離れてデスクから何か取り出してきた
「拓海へのプレゼントだ,拓海は携帯をもっていないだろう,これからプロジェクトの連絡などで必要になるからね」
楽しげに涼介が箱から中身を取り出した
最新型の機種らしく銀色のそれは軽量で小さいのが特徴である
「いつも肌身はなさず持っていなさい,俺から毎晩11時に電話をいれるからね」
涼介の声を毎晩聞けるという喜びに拓海の胸は高鳴った
「ありがとうございます,涼介さん」
律儀にお礼を言う拓海を涼介は抱きしめた
「足を開いて,新しい遊びを教えてあげる」
「あ?涼介さん」
「さっき解してあげたからね,拓海のここはこれくらいすぐに飲み込めるだろう」
片手の携帯を拓海の目の前に突きつける
「そんなっ無理ですっやだっ」
「俺の言うことが聞けないの?」
優しい声音で恐ろしいことを言う涼介,拓海の頬に涙が伝った
「やだっ許して,そんなのやだっ恐い」
子供のように駄々をこねる拓海を涼介は背後から抱きしめた
「恐いことはないよ,初めはびっくりするけどすぐに気持ち良くなれる,俺が嘘を言ったことがある?」
ふるふると首をふる拓海の首筋に口付けを繰り返しながら涼介が促した
「大丈夫,ゆっくりと入れれば痛くないからね」
涼介は拓海の掌に携帯を握り締めさせると手を重ねて蕾へと誘導した
「自分で入れてご覧,そう,上手だ」
「あっああぁっいたい」
「痛くないだろう,拓海は嘘つきだな」
じゅぶじゅぶと銀色の機体が蕾にめり込んでいく
奥まで入ったのを確認すると涼介は傍らに用意してあった自分の携帯で拓海の番号を押した
ツルルルッ微かな音と共に設定されていたバイブレ−ションが拓海の奥で振動を開始した
「あああぁっひいっあっあうっこわいっやあぁ」
足をばたつかせて逃げようとする拓海を押さえつけて涼介は囁く
「こわくない,気持ち良いことだよ,ね,素直になるんだ,拓海」
恐くない恐くないと耳元で繰り返す囁かれる
まるで子供をあやすようなその仕種に拓海の強ばりが解けた
「あっんんっ奥がくすぐったいっ震えている」
「そう?でも拓海のここは気持ち良いっていっているよ,一度も触っていないのにこんなに元気になっている」
拓海の果実は今にも弾けそうなほど張りつめていた
「またジェルをあげるからね,お風呂から上がったらジェルで解して電話を待つんだ,何回でもコ−ルしてあげる」
自分で準備して待っていれば涼介が奥をかき回してくれるのだ
その誘惑に拓海は抗えない
to be continue