シャイアン
地球の北米にあるシャイアン基地
一見普通の中型基地であるシャイアンはある一人のために作られた研究機関であることを知るものは連邦軍幹部のみである。
ジオンとの長きに渡る戦争が終結した後、ある意味一番の功労者であったアムロレイはシャイアンに連れてこられた。
抵抗は許されない。
アムロがシャイアン行きを拒否すれば不服従、 軍への反逆行為とみなされ、ホワイトベースのクルーに被害が及ぶからであった。
終戦直後、16歳であった少年は自分のために作られたシャイアン基地という名の檻、ニュータイプ研究機関に身をゆだねるしかなかった。
体、脳の構造、精神状態、髪の毛一本から血液まで全て研究の対象であった。
ジオンと比べニュータイプ研究に大きく遅れをとっていた連邦軍であったがその遅れを凌駕する最高の研究対象を手に入れたのだ。
アムロレイ。至上最大にして最高のニュータイプ
アムロレイを分析し、ニュータイプの構造を解明し、連邦に役立つ新たなニュータイプを作り出すこと。
それがシャイアンの任務である。
研究と言う名の人体実験は昼夜関係なく続けられた。
だが、アムロレイが虐待されていたかというとそれは間違いであった。
彼は現存する唯一のニュータイプであり連邦の切り札なのだ。
研究という名目の精神的虐待を考慮しなければ最高の生活を保障されていた。
監禁され、外の世界から遮断されているが待遇は連邦幹部と同様の物を用意された。
豪奢な部屋。最上の食事。
研究員もアムロには礼をつくした。
それは慇懃無礼と紙一重の態度ではあったが。
彼らは仕事以外アムロと接触をしない。
たわいない雑談も、軽口もそこには存在しない。
アムロと精神的な交流は・・・ それが意味の無い私語であったとしても・・・禁じられていた。
何故ならアムロレイは今連邦が所有する唯一のニュータイプだからだ。
彼は戦争中に大きな功績を挙げた。
ニュータイプ能力を持って戦争の行く末を左右までしたのだ。
連邦軍は、研究員は人との接触によりアムロの精神バランスが崩れニュータイプ能力が損なわれるのを恐れた。
連邦が欲しいのはあの、先の戦争でアムロが見せた能力だけなのだ。
ニュータイプ能力の進化など興味は無かった。
連邦にとって戦力となったアムロの力を分析する。
それには現在の被験者が必要である。
アムロの成長、身体的、精神的に変化する事は研究の邪魔でしかなかった。
薬漬けで朦朧としているアムロは今日も研究室に連れて行かれる。
歩けないためストレッチャーに乗せられて移動していく。
「いやだ、研究、いや」
小さい声で首を振るが拒否することは許されない。
研究員は無言でアムロを研究室のベットへと運んだ。
5人の研究員がアムロを見下ろしている。
ライトの明かりがまぶしくて表情が見えない。
目をしばたかせるアムロの様子など無視して研究員は書類を片手に話していた。
「今日は精液の採取だな」
「ニュータイプの精子がオールドタイプと差異があるのか調べる必要がある」
「幹部の方々からニュータイプのクローンを量産を依頼されてもいるしな」
研究員は打ち合わせを終えると早速採取に取り掛かった。
「あっいやっ」
手術用のビニール手袋をはめた手がアムロの性器に触れる。
その冷たさと無機質さにアムロは前を隠そうとしたが叶わなかった。
シャイアンでアムロが身に着けているのは手術用の薄っぺらい着物一枚のみ。
前の紐をほどけば容易に全身をさらけ出してしまう。
両手は抵抗を考慮したのかベットに括られていた。
自由になる足も、薬のため力が入らない。
研究員は手際よく先端に、その小さく儚げな鈴口にチューブを差し込んでいく。
「あっ痛いっやだっ」
尿道に入り込んでくるその違和感にアムロは体をよじった。
細いチューブの先には試験管が用意されている。
「オーガニズムを感じている時の脳波と身体変化の記録準備もしておけ」
研究主任の命令が聞こえてくる。
頭にも、体中にコードを取り付けられアムロは怯えた。
何を調べるのだろうか?
いくら体的に16歳といっても思春期に戦場で生きてきたアムロは性的な事に無知であった。
夢精くらいは経験しているが、自慰すらも したことが無かったのだ。
そういう事を考えられる状況では無かった。
だから今、ここで行われている事が何の採取なのかアムロには想像も付かない。
恐怖で縮こまるアムロのペニスにベルトが巻きつけられた。
「このベルトから微弱な振動を与え、刺激すれば射精しますね」
「下品な玩具だがこういうケースには有効だな」
研究員の声と共にベルトのスイッチが入れられた。
「あああっなにっやだっ」
ウイイーンという低い電子音と共にベルトが振動を開始する。
うねる様に、包み込み揉み解すように刺激を与えられアムロは恐怖に泣きじゃくった。
「知らないっこんなのっやだぁ」
冷たい皮ベルトの振動が怖い。
鈴口に取り付けられたチューブがふるふると振るえた。
どれくらい時間が経っただろうか。
いや、数分かもしれないがアムロにとっては地獄のような時間であった。
「なかなか勃起しませんね」
「データーによるとアムロレイは未体験だ。人目のある中での勃起は精神的緊張もあり難しいだろう」
「しかしこれは研究なのですからデーター採取のためにも我々は見届ける必要があります」
「ではもっと刺激を与えてはどうだ?」
「直腸から前立腺 への振動ですね。それならば大丈夫でしょう」
研究員の一人が準備を始めた。
注射器の針を取り外し、中にオイルを入れてアムロに近づいてくる。
「いやっ」
脇にいた二人の研究員がアムロの足を大きく広げ、持ち上げた。
ペニスに皮ベルトが巻きついている所も、その先端に埋もれているチューブも、そしてその奥で恥らいながら収縮を繰り返している蕾も研究員の目にさらされる。
研究員は手にした注射器を蕾の入り口へと向けた。
「あああっいやっ気持ち悪い」
ゴプッという嫌な音と共に中のオイルが蕾へと注入される。
「痛くは無いはずだ。この後の実験に必要な処理だからな」
研究員は中身を全て蕾に注入し終えると小さな細身の器具を取り出した。
ビー玉ほどの大きさの球体が数珠繋ぎになっている玩具。
「ぬめっているからな、入るはずだ」
くちゅりっという淫猥な音と共に玩具がアムロの奥を犯していく
「ああっ痛いっ痛いよぉっいやぁ」
初めての行為、性に対して無知な少年は体の奥に埋もれるものが何を意味するのか分からない。
「気持ち悪い、吐きそうっあっ」
泣きじゃくる間も無く、次に襲ってきた感覚にアムロの体は飛び跳ねた。
グイイーンッ密かなモーター音が体の内部から聞こえる。
オイルで滑った蕾を掻き回し、存在を主張するそれ。
気持ち悪くて、痛くて死にそうなのに、
中を擦り、ある一点に触れるたびに体の奥から何かが湧き上がってくる。
今までアムロが感じたことも無かった、知らなかった感覚。
その名が快楽であることをアムロが知る由も無く、ただ泣きじゃくりながら腰を揺すった。
「あっあんっいやぁ、これ、ごりごりするの、外して、取ってっ」
「感情が激しく変化しています。オーガニズムを感じているようです」
「詳細に記録しておけよ。 しかしこれは中々興味深い実験だ。他のテストでは反応を示さなかった被験者がこれほどまでオープンに感情を表すとは」
「ニュータイプ解明の鍵になるかもしれませんね」
「ああ、この実験は継続する必要があるな」
「ニュータイプの精液はいくらでも必要ですから。何度かパターンを変えて採取してデーターを取りましょう」
遠くで研究員の話し声が聞こえる。
だが、もうアムロはそれを気にする余裕などなかった。
おしりの奥が熱くて。気持ちよくて。
ペニスの先端がじんじんしてくる。
チューブに阻まれて一気に射精できないもどかしさと、持続し続ける快感に翻弄されながらアムロは試験管に精液を溜まらせていくのであった。
シャイアン・・・というとこんな変態妄想を考えてしまいます。
これは擬態シリーズとは関係なしの設定です。
アムロファンの方々。ごめんなさい。