剃毛

かつてのシャアアズナブル 今はクワトロバジーナと呼ばれる男はとても嫉妬深い
見た目は些細な事には動じず、冷静沈着 傲岸不遜なのだがアムロレイが絡むときは別だ。
愛しい恋人が関わると酷く狭量な唯の男になってしまう。


MSを操りながら、アムロはいつもと違う違和感に小さく舌打ちをした。
「シャアの奴、こんな仕打ちをして」
違和感は些細な物だが本人にしては具合が悪い。
気にしないように勤めれば勤めるほど意識してしまいアムロは頬を染めた。
「これじゃあ誰の前でも裸になれないよ」
ため息をつくとアムロは昨晩の事を思い返した。



「不安なのだよ、私は」
昨晩、いつものごとくアムロのプライベートルームにやってきたクワトロはらしくも無い台詞を吐いた。
「何がさ?あなたが不安になる要素など何も無いだろう」
アムロの言うとおりだ。
今、二人はベットの上で体を繋げたばかり。
なのにクワトロは言うのだ。
「君が私の物だという証が欲しい」と
「どうしればいいのさ、一体」
体は与えた。
心だってはっきりとは言っていないがクワトロに囚われている。
ニュータイプなんだからそれぐらい悟れよ、と言うアムロにクワトロは首を振る。
「君は私の物だと言いながらカミーユとも意識を繋げている、かつて私が感じたような精神の交換を・・・」
「仕方ないだろう、カミーユが勝手に繋げてくるんだから」
高感度のニュータイプ同士ならではである。
それがクワトロにとって我慢がならないらしい。
「精神の交わりはある意味肉体よりも深いからな、私が嫉妬するのも当然だろう」
「いくら精神がアクセスすることになっても僕はカミーユとは寝ないよ」
「カミーユはアムロとセックスをしたがっている」
「しないよ。僕に触れる事が出来るのはシャアだけだ」
アムロの言葉にシャアは頷いたが納得していないらしい。
「だからアムロの体に誰も触れないように、誰にも見せないように証を記そう」


「いやっやだってば」
抵抗するアムロをベットに押し倒し、その腕をくくるとシャアは剃刀とシャボンを用意した。
「何するんだよっ変態」
「ここを見るのは、触れるのは私だけだからな、私好みに剃らせてもらおうか」
嫌がるアムロの足を押さえつけ冷たい刃が押し当てられる。
「動くな、怪我をするぞ」
「やっ冷たい」
ジョリッという密かな音が下肢から聞こえてくる。
「淡い、柔らかい毛だな。落とすのがもったいないくらいだ」
「そう思うならやめろよ」
「だが剃って子供のような君の下肢も可愛らしいだろう」
ジョリジョリッという感触とシャボンの滑る感覚
シャアの顔はアムロの股間にあり、その吐息がペニスを掠める。
優しく持ち上げられ裏側も丁寧に剃られ、アムロは知らず息を乱していた。

シャアの視線を感じる。
いつもは毛で隠れている所を暴かれる。

「勃起しているぞ、剃られて感じたのか?」
からかう様なシャアの言葉にアムロは首を振った。
「あんっああぁっもうっ変態」
「綺麗に剃れたぞ、これでつるつるしたここに触るのは、口付けるのは私だけだな」

ちゅくりっという音と共にもたらされるバードキス
アムロは腰を振り、シャアを誘った。
「シャア、ああっもう焦らさないで」
「可愛いよ、アムロ、生涯アムロのここに毛が生えることは無いな、 これからは定期的に私が剃ってやるのだから」
隠れていたアムロの果実をあらわにされ、シャアの男根が蕾に 押し入ってくる。
体の奥を雄が暴き立てる。
それが気持ちよくて、アムロは嬌声を上げながら剃毛されむき出しの果実から蜜を零した。



「シャアの奴、嫉妬深いんだから」
思い出したことが恥ずかしかったのか、頬を染めながらアムロはMS の操縦に集中しようとした。
「大体、毛なんか剃らなくても」
ぶつぶつ言いながらそっと首元に手を当てる。
「誰の前でも裸になんかなれる体じゃないのに」
ノーマルスーツの下、アムロの体のいたるところに付いている鬱血の後。
昨夜の激しい情事の名残だ。
「こんな体、シャアにしか見せられないよ」
そう言いながら執着の証を全身に感じ、アムロは妙に安心する自分を感じるのであった。

 

 

ぬるい、ぬるすぎてごめn