夜神局長、ライトの父親が倒れたとの連絡を受けてLこと流河と月は病院へと急いだ。
幸い父親は心臓発作といっても軽いもので面会も出来、二人はほっとしたのであった。
見舞いの帰り、病院の玄関でライトはLに話しかけた。
「流河」
「?」
「何か僕がキラじゃないと信用してもらえる方法は無いか?」
月の言葉にLはひょうひょうと受け答える。
「夜神君がキラでないのならそんな事する必要ないじゃないですか」
人を食った返事に月はらしくもなく苛ついた。
「いい加減にしろよ、キラと疑われる人間がどういう気持ちか考えてみろよ」
Lは考えた。
1分後、あいかわらず人を食った様な態度で流河は答える。
「最悪な気持ちになりました」
「・・・・だから例えば1ヶ月間、僕をテレビも何も無いところに入れて誰かに監視させておくとか」
ライトの提案にLは目を見開いた。
その漆黒の瞳で月を見つめてくる。
「二人きりですか?」
「・・・・は?」
ライトは首を捻った。
「いいですね、さすが夜神君です」
流河の息が荒い。貧乏揺すりをしている。
何を興奮しているんだ。
何を想像しているんだ?
「いいでしょう、その案を採用します」
ライトの監視はもちろんL本人がやります。
流河は頬を染めながら無表情に言った。
ひいいっライトは心の中で絶叫した。
「例えばだよっ冗談だから本気にするなって」
焦るライトにLは保障する。
「大丈夫です。人権を無視したことは出来ませんし」
そこでますます息を荒くしながらLは言った。
「見ているだけですから」
ひいいいっライトは墓穴を掘りやすい体質であった。