[ライトの苦悩3] ジャンプ5月17日編


夜神局長、ライトの父親が倒れたとの連絡を受けてLこと流河と月は病院へと急いだ。
幸い父親は心臓発作といっても軽いもので面会も出来、二人はほっとしたのであった。

見舞いの帰り、病院の玄関でライトはLに話しかけた。
「流河」
「?」
「何か僕がキラじゃないと信用してもらえる方法は無いか?」
月の言葉にLはひょうひょうと受け答える。
「夜神君がキラでないのならそんな事する必要ないじゃないですか」
人を食った返事に月はらしくもなく苛ついた。
「いい加減にしろよ、キラと疑われる人間がどういう気持ちか考えてみろよ」
Lは考えた。
1分後、あいかわらず人を食った様な態度で流河は答える。
「最悪な気持ちになりました」
「・・・・だから例えば1ヶ月間、僕をテレビも何も無いところに入れて誰かに監視させておくとか」
ライトの提案にLは目を見開いた。
その漆黒の瞳で月を見つめてくる。
「二人きりですか?」
「・・・・は?」
ライトは首を捻った。
「いいですね、さすが夜神君です」
流河の息が荒い。貧乏揺すりをしている。
何を興奮しているんだ。
何を想像しているんだ?
「いいでしょう、その案を採用します」
ライトの監視はもちろんL本人がやります。
流河は頬を染めながら無表情に言った。
ひいいっライトは心の中で絶叫した。
「例えばだよっ冗談だから本気にするなって」
焦るライトにLは保障する。
「大丈夫です。人権を無視したことは出来ませんし」
そこでますます息を荒くしながらLは言った。
「見ているだけですから」

ひいいいっライトは墓穴を掘りやすい体質であった。