「夜神君、テニスをしませんか」
平日の午後、大学の講義が終わった後、Lが夜神月ことキラ容疑者に声をかけた。
「え?また」
夜神君は非常に嫌そうな顔をしてLを見る。
「昨日も一昨日もその前もテニスしたじゃないか」
「すばらしい記憶力です。夜神君。正確に言うともう45日テニスをし続けています」
Lが勝つこともあれば夜神君が勝つこともある。
今のところ夜神君22勝23敗。Lがリードしている
「もう飽きたよ。テニスは」
夜神君はうんざりした顔をした。
嫌そうな顔やうんざりした顔、そんな表情も夜神君がするとLを誘う甘い仕草にしか見えない。素敵だ。
Lは興奮して夜神君の顔をじっと見つめた。
「なんだよ、僕が逃げてるっていうのか?負けるのがいやだからテニスをしないって。いいよ、やってやろうじゃないか」
別に何も言っていないのに見つめるだけで勝手に誤解してくる夜神君。可愛い。
こうしてLと夜神君はテニスコートへ向かった。
恒例となったLと夜神君のテニスは多くのギャラリーを集めている。
今日も鈴なりのギャラリーがコートを取り囲んでいる。
テニスウエアに着替えた夜神君は素晴らしい。
そのかもしかの様な足を惜しげもなく晒しだす。
手を上げた時に見える脇の下がLの下半身を刺激する。
時々ウエアが翻った時に見える臍など目を見張るものだ。
はあはあ、テニスは過酷なスポーツだ。
すぐに二人の息は荒くなる。
はあはあ、飛び散る汗、染まる頬。
夜神君の全てがLを魅了する。
「流河っ真面目にやれ」
ついじろじろ見すぎてしまったらしい。
夜神君の怒声が聞こえてきた。
そんな夜神君の怒った顔も
「・・・可愛い」
つい口に出して言ってしまうと夜神君がざっとひいた。
少し青ざめた顔をしてLの一点を見つめている。
わたしは夜神君の視線の先を追って納得した。
「ああ、少し興奮してしまいました」
テニスウエアは薄いから派手に目立つその膨らみ。
「・・・流河、いつもいつもどうしてテニスをしているだけで興奮するんだ?」
夜神君は恐る恐るという風に聞いてきた。
「ああ、この勃起の原因はですね。夜神君の美しいテニスプレイを見ていたら興奮して」
そこまで言ったときであった。
「流河の変態!!死ね」
夜神君のラケットが飛んでくる。
それと同時に夜神君はダッシュでコートを逃げ出した。
どうやらLの視線に貞操の危機を感じたらしい。
Lはラケットを避けながらぼそりと呟いた。
「今日も夜神君の不戦敗、これで24敗ですね」
いやーLの語り口調で最初書いていたのですがむちゃ難しい・・・
なんか中途半端な話ですいませんです。