「Lの秘密 page37 八人」
「ここまでする必要あるのか?竜崎」
ライトが非常に嫌そうな顔で問いかけた。
「私だってしたくてしているのではありません」
「その割には顔が緩んでいるぞ」
確かにLの鼻は30センチほど伸びきっていた。
「えっ24時間行動を共にするってこういう事?」
さすがのミサもびびっている。
「男同士でキモいよ、竜崎さんってこっち系?大学でもライトと一緒にいたし」
「私だってしたくてしている訳ではありません」
そう断言するLの表情は輝いている。
(・・・絶対したくてしている)
その表情を見て捜査陣もミサも確信を強くした。
「で、でもライトはミサのライトだし、大体24時間一緒ってミサはいつライトとデートするの?」
ミサの疑問はもっともだった。
「デートするときは必然的に三人となります」
「はあっ?」
捜査陣とミサは素っ頓狂な声を上げた。
「あなたの前でキスとかしろって言うの?」
「それはさせません、私が監視していますから」
「えええっ何それっやっぱりあなた変態じゃない」
「変態じゃありません、ライト君のナイトです」
「・・・・・」
脱力する月にLは無表情で微笑む。
「私がライト君を守ります」
(何から?)
それは捜査陣とミサとライト全員が思う疑問だ。
だが何やらLは自分の言葉に酔っているらしい。
「Lはライトのナイトです」
うふふっと無表情に頬を染めるLは相当怖い。
「何言っているのよ、ライトのナイトはミサミサなんだからね」
最近女は強くなっている。
「もう守られている女の時代は終わったわ、これからはライトの貞操は私が守るからね」
「いや、ねって言われても・・・」
後ずさる月ににじりよるミサミサ
頬を染めてLもじりじりと迫ってくる。
「ひいいっ」
バイオハザードのゾンビよりもよほど怖いこの状況にライトは戦慄を覚えるのであった。