「眠れぬ夜2」


物心ついた時、周囲の環境は閉ざされていた。
宇宙船、艦長であるタイロンと操縦士、機関士
それを不自由だと思わなかった。
それ以外の世界を知らなかったからこれが普通だと信じていた。
三人の大人は唯一の子供を可愛がった。
目に入れても痛くないとでも言うように。
宇宙船の中は子供を中心に全てが動いている。
東洋系特有の線の細さは少女を連想させる。
母親譲りの顔立ちは幼くとも美貌を感じさせた。
少年と少女の境界線に立っている様な子供だった。
子供なのに、否幼いからこそ危うげでインモラルな雰囲気を持っていた。
三人の大人は性的に倒錯者ではなかった。
宇宙船から降りれば女も買うし遊びもする。
しかし長い年月、閉鎖された空間の中で常識が薄れていく。
成長期の子供は独特の誘惑を持っている。
他の子供達と遊び、学校に通い、しだいに薄れ消えていくそれ。
だがこの子だけは違った。
三人の大人に大切に育てられた子供は次第にその香を強く放っていく。
性的に目覚める年頃だからか。
大人たちの目に彼は眩しく映った。
少年期のあやうい均衡が大人を誘う。
宇宙船での生活が長すぎたからだろう。
モラルは無いに等しかった。
大人たちは唯愛しくて可愛くて彼の全てを知りたがった。


最初のきっかけはなんだったのだろうか。
夜、何時もと変わらぬ夜であった。
ベットで寝ていたヤンは妙なむずがゆさに眠れなかった。
胸の中がもやもやする。
変に興奮して眠れない。
何故なのか分からず何度か寝返りを打つと隣で眠っていた艦長が声をかけてきた。
「どうした?ウェンリー」
子供は一度として一人で眠ったことは無い。
何時も三人の大人のうち誰かが添い寝してくれていた。
「なんか、寝苦しくて」
声がかすれるのが恥ずかしくて子供は身じろいだ。
なんだろう、どきどきしていたたまれない気分になる。
タイロンはベットから起き上がった。
みしりっとベットが音を立てる。
「ウェンリーはもう10歳だからな、そろそろ体も変化してくるんだろう」
大人の男は子供の状態を分かっているようだった。
「ここがくすぐったくて眠れないんだろう」
男の手がやんわりと子供の下肢をなでる。
触られたところがうずいて子供は驚いた。
「ここ、自分で弄ったことはあるか?」
首を振ると大人は小さく笑った。
「そうだな、何時も俺達が添い寝しているから触る暇など無かったな」
いいながらパジャマの隙間に指を入れてくる。
「なにをするの?」
男の手が小さいペニスを握り締めても子供は抵抗しなかった。
昔から大人は子供に尽くしてきた。
トイレですら、付き添って手を添えて手伝ってくれた。
だから触られても当然だと思っていたのだ。
ゆるりっと男の手がそれを握り締め上下した。
「ああっやっなに?」
初めて感じる痺れるような快感に子供は驚いた。
「ここから白い液が出たことはあるか?」
問いかけられ首を振る。
「まだ射精したことは無いのか。でも心配ないよ、ウェンリー、全部教えてあげるから」
爪先で被っている皮を剥かれ子供は驚いて涙が出た。
「やっ痛い、痛いよ」
張り詰めたあそこが痛くて痛くて涙が止まらない。
「大丈夫、痛いのなら舐めてあげる」
男の口が近づいてきて半立ちのそれを加えた。
信じられない快感が全身に走る。
ぬめぬめと動く柔らかい舌に子供は体を痙攣させた。
「あんっやあぁっあ」
「気持いいだろう。これからウェンリーは大人になるんだよ。大人の男はここを弄って精液を出すんだ。出してご覧。お父さんが全部飲んであげるから」
唇で吸われ、舌で嘗め回され子供は泣きじゃくりながら腰を揺らした。

だがこの時射精することが出来なかった。
「まだウェンリーには早すぎたんだね、でも大丈夫だよ。ここを毎日弄ってやればすぐに射精できるようになるからね」
大人は嘘をつかなかった。
それから毎晩、幼いペニスを弄られた。
半年後にウェンリーは精通を体験したのであった。

 

リハビリ継続中。マニアでごめん